fineの視界

テーマ未定の雑記帳

騙すのは自分

fineです。

 

自分の目に映るこの小さな広い世界を彩るために

最も騙すべき相手は自分自身です。

 

思えば、人生の中で最も幸福だった記憶のある時期は、

自分に嘘をつきつつも、それを肯定できていた時期でした。

一緒にいた人に対しても

結果的に騙していた形になるのかもしれないけれど

愛ある嘘は一般的にも許されるものでしょう?

 

嘘をつかずに飾らずに素のままで

世の中に受け入れられるのならば、

それこそがベストなのだろうけれど。

生憎私は、世界がそんなに甘いとは信じられない。

 

だからこそ、

厳しくてやさしくはない生き難いこの世界を生き抜くために、

武装して身を守る嘘を身に纏い

決してそれを悟らせない。

むしろ、それが自然に無意識にできるくらいまで、

演じることが日常化するレベルまで、

自分自身の本質はそちらだと自分が誤認するレベルまで、

騙しきれれば、きっとそれでいいんだよ。

 

周りはきっと賢くて

みんなそれができてるんだよ。

 

嘘はバレたときに皆怒る。

ずっとずっと騙されたまま気付かなければ、

皆平和にニコニコしてるんだよ。

墓場までもっていった嘘ならば

きっと皆許すだろう。

いや、気付かなければ

許すもなにもないのだけれど。

 

自分に違和感をもたなければ、

自分がグラつくことさえなければ、

弱さや醜さやダメな部分を

受け入れてほしいなどという甘えなんかを忘れ去れば、

自分なんてものに疑問をもたなければ、

偽りか本物か分からないままの

かりそめかもしれないけど確かな幸福の中、

生きていける。

 

嘘。

全部嘘。

 

愛も優しさも喜びも。

憎しみも冷たさも悲しみさえも。

 

真面目と怠惰を行ったりきたり。

 

共感のないところでは、

フィードバックのない中では、

もはや正解なんて分からなくなる。

正しさはとてももろいもの。

 

私は私を知りたくない。

だから知らないままでいい。

 

世の中に紛れ込めるような

迷彩柄に擬態して生きればいい。

 

さて。

この一連の言葉も

どこからどこまで嘘でしょう。